皆さんは「日本三大珍味」と呼ばれる水産加工品をご存じでしょうか?
ナマコの腸を塩漬けにした「このわた」が、その一つです。今回は島根県の北方に位置する隠岐諸島海士町で生産されている「たじまや特性 このわた」を食べてしましたので、レビューしたいと思います。
日本三大珍味「このわた」とは…
日本三大珍味とは、ウニを塩と混ぜ合わせペースト状にした「塩うに」、ボラの卵を塩蔵し、乾燥させた「からすみ」、そしてナマコの腸を塩漬けし、熟成させた「このわた」の3つです。品質にもよりますが、私はどれも高級品といった印象を持っています。私は唯一、「からすみ」だけは食べたことがありますが、「塩うに」と「このわた」は、まだ食べたことがありません。
海士町近海産 たじまやの「このわた」
今回入手したのは、株式会社たじまやの「このわた」です。隠岐郡海士町の近海で獲れた新鮮なナマコの腸を使用しているようです。そしてナマコの風味を損なわないよう塩分を極力控え、使用する塩は町内で作られた「海士乃塩」を使っているとのこと。瓶詰め品で内容量は40g、価格は税込み1870円でした。
蓋を開けると、磯の香りと少し生臭いような匂いが漂ってきました。もしかしたら、この時点で苦手と感じる人もいるかもしれません。ですが、食べてみると生臭さはなく、旨味の強さに驚きました。ちょうどいい塩味で、旨味を最大限に引き立てています。
ナマコの腸はとても細いのですが、見た目とは裏腹に「コリコリ」「プチプチ」とした食感があります。さらに噛み続けると、アオサのような爽やかな香りと味を感じました。
酒の肴はもちろん、熱々の白米と一緒に食べても美味しいと思います。
さすが日本三大珍味と言われるだけありますね。内容量40gで少ないと思うかも知れませんが、この風味豊かな美味しさを知れば、買う価値ありです。
今回紹介した商品は、海士町漁協直売「大漁WEB」や「食べチョク」でも購入できますので、ぜひお試しください。
※参考ホームページ
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴20年以上。東京海洋大学大学院を卒業。釣りアンバサダーとして釣りや魚、水産業の魅力を伝える活動をしている。