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おちょぼ口でも意外とグルメ|「カワハギ」の釣りエサに「アサリ」を使うのはなぜ?

 「カワハギ」という魚は、釣り業界の中では、「エサ取り名人」として有名です。小さなおちょぼ口で、針からエサを器用に食べてしまうことから、そう呼ばれています。
 今回は、カワハギ釣りで使われるエサについて徹底調査してみました。

 カワハギは、秋から冬に旬を迎え、カワハギの「肝」は絶品で”海のフォアグラ”とも呼ばれるほど。そんな美味しいカワハギは、釣り人の間で人気の高いターゲットです。人気の秘密は、「ゲーム性の高さ」にあります。エサを食べるのが上手なカワハギは、釣り人が気付かない間にエサを全て食べてしまうんです…!
 しかも、エサはなんと「アサリ」!なんだか、贅沢な気もしますが、なぜアサリが使われるようになったのでしょうか?

 カワハギ釣りが始まったのは、第2次世界大戦終戦直後と言われています。その当時、食べ物が少なかったため、近くの浜に沢山生息していた「アサリ」を使ったのが始まりです。当時は、どの浜にもアサリは大量に生息していたため、エサとして適していたそうです。

 今では、どこにでもアサリがいるわけではないですし、価格もそれなりにします。1日釣りに出る船でカワハギを釣る場合は、約200個のむき身アサリを使用しますので、かなり贅沢な釣りと言えますね。

マルキュー「特上アサリ」:http://www.marukyu.com/marukyu/spot/kawahagi.html

釣り人の中には、釣りに行く前日にスーパーでアサリを買い占めて、自宅でコツコツ殻を剥いているそうです。みなさんは、カワハギを釣って、海のフォアグラを堪能するか、アサリのお味噌汁を飲むかどちらがいいでしょうか??

「エサ取り名人」と称されるカワハギ

筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴21年。現在、東京海洋大学の大学院生。

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この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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