冬の味覚といえば、カニ。そんなカニの中でも特に「タラバガニ」「毛ガニ」「ズワイガニ」は三大ガニとも呼ばれ大変重宝されます。この中で、身とかに味噌を両方楽しめるのがズワイガニです。
ズワイガニは、北海道から山陰までの日本海側でよく取られています。このうち、昔から有名なのが山陰地方の「松葉ガニ」や福井県の「越前がに」。そして、最近ブランド力を高めてきているのが石川県の「加能ガニ」です。
ズワイガニの中でもこれらのブランドガニは、大きさや身の詰まり、そして扱いに至るまでにこだわりが詰まっており、高いものでは、数百万円の値がつくことも。
しかし、ここまで高嶺の花となるとなかなか手が届かないところ。そこで、オススメしたいのが、日本海でも北側のズワイガニです。特に、新潟、山形、秋田のズワイガニは、品質的に高いものでもブランド化が始まったばかりのため、値段が手頃なところがあります。(それでも1杯数万円はするので、高いですが。。。)
新潟は「越後本ズワイ」、山形は「庄内北前ガニ」、秋田は「舞雪がに」というブランドが立ち上がっていますが、このうち新潟の「越後本ズワイ」は、いち早く2017年からブランド化を開始。徐々に知名度も高めてきています。
西高東低が続いてきたズワイガニのブランド事情ですが、最近は変わりつつあります。でも、コスパ重視の方であれば、今ならまだ北側のズワイガニがオススメです。「越後本ズワイ」「庄内北前ガニ」「舞雪がに」これらのズワイガニにも今後ご注目ください。
【筆者プロフィール】
さかなのNEWS編集長・ながさき一生
漁師の家庭で18年間家業を手伝い、東京海洋大学を卒業。現在、同大学非常勤講師。元築地市場卸。食べる魚の専門家として全国を飛び回り、魚好きのゆるいコミュニティ「さかなの会」を主宰。