2024年1月21日、池袋で第9回Fish-1グランプリが開催されました!
Fish-1グランプリとは、国産水産物を使った料理コンテストや展示、体験ブースで、国産水産物の魅力を体感できる魚の祭典です。
全国の漁師さんたちが地元の魚を使った料理を出し、美味しさを競い合います。
つまりは、国産の美味しい魚グルメを楽しめる楽しいイベントです!
そんなFish-1グランプリで見事入賞を果たした、国産魚グルメをご紹介します。
グランプリ:JF大阪漁連、北大路魯山人も認めた「泉州真穴子の天丼」
見事グランプリに輝いたのは、JF大阪魚連の「泉州真穴子の天丼」でした。
穴子の一大産地として知られる大阪の堺近海。
美食家で知られる北大路魯山人も「アナゴがうまいのは堺近海だ」と書き記したほどで、泉州エリアにはさまざまな穴子料理があります。
グランプリに輝いた「泉州真穴子の天丼」は、正統派の穴子の天丼。
600円の割に穴子のボリューム満点。穴子のふっくらとした食感を楽しめます。
丼の中にはシラスも入っていて、しらすと穴子の珍しい組み合わせも良かったです。
準グランプリ:JFみやぎ、漁師考案・旬の味「戸倉っこかきドッグ」
牡蠣の養殖が盛んな宮城県の漁師さんが考案した、牡蠣の天ぷらを使ったホットドッグです。
宮城県は牡蠣の養殖の歴史が長く、江戸時代末期から行われていたとされます。
入江や内湾が多いため潮の流れが穏やかで、牡蠣の養殖に適した地形をしています。
そんな宮城産の牡蠣の天ぷらときんぴらごぼうを挟んだ、技ありの一品でした。
大日本水産会会長賞:JF和歌山漁連 さくらびんちょう食べてみてねセット
和歌山の勝浦はビンチョウマグロが水揚げされるエリアです。
ビンチョウマグロは一般的には缶詰など加工品で使われることが多いですが、勝浦では船上で活け締め処理されるので、鮮度の良い状態で水揚げされます。
そんなビンチョウマグロを色々な食べ方で楽しめるセットでした。
刺身、ツナ、漬け、マリネなどがあり、個人的には特にツナが甘めの味付けでおいしかったです。
全国水産卸協会会長賞:JF三重漁連・割烹田舎・尾鷲市・尾鷲市海面養殖振興協議会 “幻の高級魚”おわせマハタ丼
こちらは魚好きが注目していた一品です。
マハタといえば、天然物の漁獲量が少なく「幻の高級魚」と呼ばれています。
そんなマハタの養殖が盛んなのが尾鷲です。
幻の高級魚のどんぶりが600円で食べられるのは衝撃的!
身の甘みがあり、ぷりぷりした食感を楽しめました。
卵黄を使った柑橘系のソースは斬新でよく合いました。
全国漁業協同組合連合会会長賞:JF兵庫漁連 鯛と紅ガニのゴマ漬け丼
会場では大行列だったこちらのゴマ漬け丼。
兵庫県は北は日本海、南は瀬戸内海と、両側に海のある県です。
そんな兵庫県のポテンシャルが発揮されたこちらの丼。
鯛は瀬戸内海、紅ガニは日本海と両方のコラボレーションが楽しめる一品でした。
審査員特別賞:小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会 小田原あんこうカレー
アジで有名な小田原ですが、実は時期によってはあんこうが水揚げされるそう。
そんなあんこうを唐揚げにして、カレーに添えられていました。
カツカレーならぬ、あんこうカレー。
小田原の新しい名物候補として注目ですね。
さかなの日特別賞:JF岡山漁連 岡山海の幸デミカツ丼~ご当地グルメ 冬の味覚かき&クロダイver~
100年以上の歴史を誇る、岡山の牡蠣養殖。
冬の味覚として愛される牡蠣と、クロダイを使ったデミカツ丼です。
デミグラスソースがかかり、食べ応えのある一品でした。
まとめ
当日はあいにくの雨でしたが会場は大盛り上がり。
どれも美味しく、600円ほどで食べられるのでかなりお値打ちです。
毎年開催されるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
▼Fish-1グランプリ
https://www.pride-fish.jp/F1GP/prize.html
筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。