オホーツク海に面する北海道網走市で、地元の水産物を使った衝撃的なジェラートを発見しました。その水産物とは、「イバラガニ」です。カニをジェラートに?!と驚かれる方も多いと思いますが、その味はまさに絶品!網走市に訪れたら必ず食べてほしい逸品です。
網走市ジェラート専門店「Gelateria Rimo」(ジェラテリア リモ)
「Gelateria Rimo」は、本場イタリアで修業した職人が現地と全く同じ設備で作り上げる本格ジェラートが楽しめる店です。シェフはイタリア最大規模を誇る国際大会に出場し、2度の優勝経験を持つそうです。
そんなRimoが提供するジェラートは、食材にもこだわり、地元の牧場で搾りたての「網走牛乳」をベースに使用しています。数々のフレーバーがある中、ひときわ目を引くのが「Ibara(イバラ)」です。なんと、イバラガニを使ったジェラートです。
「地域の特産品を使いたい」 シェフの想い
イバラガニとは、タラバガニの仲間で見た目は体全体にトゲ(イバラ)があり、ゴツゴツしています。網走では、このカニを漁獲する漁船が数隻しかなく、入手困難な「幻のカニ」とも言われるんだとか。味はタラバガニに負けないおいしさで、強い甘みが特徴です。
なぜイバラガニをジェラートに使おうと思ったのでしょうか。
店員さんに話を聞くと、「特産品を使ったジェラートを作りたい」というシェフの想いがあったようです。試行錯誤を重ねたこのジェラートは、今も多くの人に愛される人気メニューなんだとか。
口の中で完成する未体験ジェラート「Ibara(イバラ)」
ジェラートには、焙煎したイバラガニの殻(脚)が使われています。濃厚なピスタチオの味から香ばしいガニの味への変化は「口の中で完成」する新感覚のジェラートのようです。
食べてみると、ピスタチオベースの味に、イバラガニの風味を感じます。ジェラート自体が濃厚でクリーミーに仕上がっており、かなりおいしいです。網走に訪れたら、絶対に食べていただきたい逸品です。
筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴20年以上。東京海洋大学大学院を卒業。釣りアンバサダーとして釣りや魚、水産業の魅力を伝える活動をしている。