少し前に、愛媛県宇和島名産の練り物「じゃこ天」がメディアで注目を浴びました。
参照:NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20231106/6010019541.html
そんなじゃこ天は、実はある有名な戦国武将にゆかりのある食べ物だったことをご存知でしょうか。
じゃこ天の発祥や歴史を紐解きながら、じゃこ天の魅力に迫りましょう。
魚の身だけではなく、皮や骨も使った練り物
じゃこ天の名前の由来は、ホタルジャコという魚を原料に使うからという説や、宇和島で豊富に獲れる雑魚を使用するからという説があります。
魚の身だけではなく皮や骨も使うので、独特な食感と風味が楽しめる練り物です。そのままでももちろん、フライパンやトースターで炙ると香ばしさが際立ちます!
背景を知ると胸がいっぱいになるエモ魚食、じゃこ天
仙台藩主・伊達政宗の長男であり宇和島藩初代藩主の伊達秀宗が、故郷を想い仙台からかまぼこ職人を呼んで作らせたことがじゃこ天の発祥とも言われています。
幼少期から複雑な人生を歩み、遠く離れた地に赴いた秀宗を思うと、胸がいっぱいになるご当地フードです。(ちなみにそのような気持ちになるものを密かに私は「エモ魚食」と呼んでいます)
秀宗の生い立ちはこちら。
仙台と言えば笹かまぼこが有名ですが、こちらは明治時代、三陸沖で大量にヒラメが獲れたことがきっかけで作られました。ヒラメで作ったかまぼこ、今の時代で考えると贅沢でおいしそうですね!
そしてその後、伊達政宗の家紋の笹の葉にちなんで「笹かまぼこ」と呼ばれ周知されるようになりました。
宇和島のじゃこ天と仙台の笹かまぼこ、時代と場所は違えどどちらも伊達政宗にゆかりのある練り物だったんですね。
伊達家に想いを馳せながら、今日の晩ごはんにじゃこ天と笹かまぼこはいかがでしょう。
筆者プロフィール:
水産系シンガーソングライター 牧野くみ
ととけん1級所持、水産庁「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」参加。
2022年4月サバをボサノバのリズムに乗せた楽曲「サバノート」リリース。
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