秋田県にかほ市の金浦漁港に“超ド派手”な釣り船が停泊しています。なんと、船全体をピンク一色で塗り上げたのです!今回は、ピンク色の釣り船「栄汰丸」の佐藤栄治郎船長に、その理由を取材しました。
ピンクに塗装された「栄汰丸」
1.「目立たせたかった」
佐藤船長は自らの船をピンクにした理由について「普通の色にしては面白くない、目立たせたかった」と話します。漁船や釣り船の色については、特に規定がないのでどんな色にするかは持ち主の自由です。佐藤船長曰く、ピンク色の船は秋田県内で1隻と言います。
栄汰丸をピンク色にしたのは、2021年ごろ。最初は全体をピンクにすることに躊躇して船の内面だけを塗り、2022年4月に全体をピンクに塗装しました。全体の統一感も増し、インパクトは絶大です。
しかも、佐藤船長にも注目してほしいのですが、カッパも髪色もピンク。ピンクは佐藤船長にとってシンボルカラーと言えますね。
カッパも髪色もピンクの佐藤船長
2.ピンクに込めた深い思い
実は、栄汰丸をピンクにしたことには、深い理由があったのです。佐藤船長は、底曳網などを行う漁師を10年続けてきました。しかし、新型コロナウィルスの影響で魚価が低迷。そこで2年前から兼業で釣り船をスタートさせたのです。漁師経験は10年と長いものの、釣り船はゼロからの出発で試行錯誤の毎日と言います。どうしたらお客さんが来てくれるかと考えたときに、閃いたのがこのピンク色に塗装することでした。「話題性はもちろんのこと、女性の釣り人を増やしたい」という佐藤船長の思いが込められています。
今後は未婚の男女を集めた「釣り合コン」のイベントを模索中とのこと。佐藤船長の新しい発想で、地域が活性化されていく予感がしますね。
栄汰丸で釣れた良型のマダイ
佐藤船長は若者を中心に人気の高いタイラバやライトジギングで、マダイやカサゴを釣らせています。他ではなかなかお目にかかれないピンク色の栄汰丸で釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか?営業日は、3~6月は毎週土曜日限定、7~8月は随時募集中です。11~2月はシケの日が多いことから休業となっています。
マダイが大漁!
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筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴20年以上。東京海洋大学大学院を卒業。
釣りアンバサダーとして釣りや魚、水産業の魅力を伝える活動をしている。