スーパーに必ずと言っていいほど置いてあるサバ缶。
そのまま食べても、野菜と炒めておかずにしても、味噌汁に入れてもおいしい万能食材ですよね。
実は安いサバ缶には、いつもよりおいしい「当たりサバ缶」があるのをご存知でしょうか。
いつもと同じ値段なのに、いつもよりおいしい。少し得した気分になるサバ缶の選び方をご紹介します。
おいしいサバ缶を選びたいなら、賞味期限を見よ!
選び方はとてもシンプル。賞味期限を見るだけです。
ポイントは製造月が秋〜冬で、なるべく昔のものを選ぶこと。
いったいなぜ賞味期限がポイントなのか、サバの水煮缶を例にしてこれからご説明しましょう。
サバ缶の良し悪しは原料で決まる。
手軽なお値段のイメージがあるサバ缶ですが、実は価格幅の広い加工品なのです。
100円台のものから、高級なものではなんと3,000円台のものも。
その違いはいったいどこにあるのでしょう。
サバ缶の原材料はとてもシンプルで、サバと塩水を入れて加熱するだけ。
ということは、差を生む要因のほとんどは、サバそのものの「原料」にあります。
サバ缶には大きく2種類に分けられる
同じサバ缶といえど、その種類は大きく2種類に分けられます。
ひとつは、安いサバに付加価値をつけるために加工して作ったサバ缶。
サイズが小さかったり皮に傷がついていたりして、市場では価値が低いとされてしまう、いわゆる「訳あり」のサバを使用しています。
もうひとつは、使用するサバも選りすぐり、品質を徹底的に追求したサバ缶です。
たとえば、使用するサバを前浜で水揚げされた大きめの秋サバに限定。さらに脂がのって鮮度の良いものだけを厳選したりします。本来なら、良い寿司屋で出てきてもおかしくないようなサバを原料ているサバ缶もあります。
同じ値段なら、少しでもおいしい方を選んでみては
スーパーで見かける安いサバ缶は、「安いサバに付加価値をつけるために加工」したものとお伝えしました。
そのため、使われるサバの品質はまばらです。だからこそ、いつもよりおいしい場合もあるのです。
見分け方は、製造月は秋〜冬で、なるべく昔のものを選ぶこと。サバの多くは秋冬に脂がのるので、秋冬に製造されたものの方が、脂のりの良い可能性が高くなるのです。
また、サバ缶は月日が経つにつれて脂がなじみ、味が良くなるとされています。
安いサバ缶とはいえ、せっかくなら旬のサバを使った、おいしいサバ缶を選んでみてはいかがでしょう。
筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。