秋の味覚を代表する「サンマ」。近年は不漁の影響で価格が高騰し、食べる機会が減った人も多いのではないでしょうか。今年は例年に比べると豊漁で、比較的買いやすいお値段になってきたように感じます。
サンマの水揚量日本一を誇る根室市では、「根室さんま祭り」が毎年開催されています。今回、その祭りに初参加した大学時代の同期に話を聞いたところ、来場者の熱気や催しが、かなり驚愕でした。
「新鮮でおいしいサンマを思う存分堪能したい!」。そんな人にピッタリの「根室さんま祭り」をご紹介します。
第32回 根室さんま祭り
根室市のHPによると、この祭りは1993年に始まり、第10回の時には約3万4000人が来場したこともある大イベントのようです。
その内容は、つかみ取り大会や食べ放題、鮮魚サンマの箱売り、サンマ料理の販売など、とにかく旬のサンマを思う存分、楽しめるようです。今年は10月5日(土)と6日(日)の計2日間に渡って開催されました。
つかみ取り、箱売りには長蛇の列!朝4時から並ぶ人も…
このさんま祭り開催時は、根室駅から無料シャトルバスが出ています。友人は公共交通機関を利用して、6日(日)の8時過ぎに会場に到着したようです。この日の開場は8時30分からでした。
(※1日目、2日目でスケジュールが異なりますので、事前にお確かめください。)
1000円で参加できる「さんまつかみ取り大会」は、先着150人に整理券が配布されますが、すでに7時前で整理券は配布済みだったとのこと…。先頭の人はパイプ椅子持参で、朝4時から並んでいたとか…。気合がすごいですね。
続いて、「鮮さんま箱売り」にも、200人ほどの行列! 箱売りは、つかみ取り大会に比べると購入できる確率は高そうですが、会場に到着したら、早めに並ぶのがよさそうですね。
1箱あたり16尾入り(約2㎏)で、価格は3000円です。新鮮なサンマが1匹あたり約190円で買えるならお得ですね!販売が開始されると、なんとキャスターで10箱ほど購入する人もいたようです。
売場の近くには宅急便の受付所もあり、遠方から来た人も安心して購入できますね。
200円で食べ放題!!新鮮なサンマを思う存分堪能!
さんま祭りの会場には、「岸壁炉端コーナー」が設置されています。
ここでは、トレイと箸のセットを200円で購入すると、生サンマが無料で配布され、焼いて食べることができるんです。もちろん、おかわりすることも可能!
無料配布されるサンマは一度に2本ずつ。サイズには、かなりバラつきがあったようですが、中にはトレイをはみ出す特大サイズもありました。
友人によると「とにかく新鮮で、脂乗りもよく、内臓も美味しくいただけた」と大絶賛。合計6本のサンマを食べたようです。薬味の大根おろし、ポン酢、塩なども無料で使えるのも嬉しいですね。
今年の来場者数は2日間で2万1000人だったようで、根室市の人口(2024年8月時点で約2万2000人)に匹敵する人です。
これほどまでにサンマを堪能できる祭りは、「根室さんま祭り」ならではですね。是非皆さんも、来年のさんま祭りに行ってみてはいかがでしょうか。
※参考ホームページ
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴20年以上。東京海洋大学大学院を卒業。釣りアンバサダーとして釣りや魚、水産業の魅力を伝える活動をしている。