第22回シーフードショー大阪レポート!最新の水産技術とトレンドをゆるく解説

2025年2月19日と20日に、シーフードショー大阪が開催されました。

シーフードショー大阪は、日本の水産業界で活躍する企業や団体が一堂に会し、最新技術やトレンドを発信する展示商談会です。

今年の注目ポイントは「技術革新とサステナビリティ」。養殖技術の進化や未利用魚の活用、冷凍技術の革新など、水産業の未来を感じられるイベントでした。

シーフードショー大阪で注目した、最新の技術とトレンドをご紹介します。

目次

① 養殖技術の進化

近年の養殖技術の発展により、魚の品質や味が大きく向上しています。

特に養殖マグロやブリでは、餌の改良によって生臭さが大幅に軽減され、天然魚に負けない美味しさを実現!

さらに、最新の冷凍技術を活用することで、養殖魚の鮮度を損なうことなく保存・輸送が可能になっています。

また、環境負荷を抑える陸上養殖の導入など、持続可能な水産業を目指した新しい手法が注目を集めていました。

②未利用魚・低利用魚の活用

未利用業・低利用魚の活用も重要なテーマでした。

これまで市場に出回らなかった魚を活かす新技術が登場し、ドスイカ(深海に生息するイカ)などの魚種が注目されていました。

ドスイカは水分が多く流通が難しいものの、スルメやフライ、天ぷらといった加工技術が試行され、新たな食材としての可能性が広がっています。

また、未利用魚を干物に加工したり、熟成させたりする技術も進化し、旨味を引き出し市場価値を高める取り組みが進められています。

③ 飲食業界でのオペレーション効率化

会場ではそのほかにも様々な技術の展示がありました。

例えば、常温で約1ヶ月保存が可能なシャリ玉。見た目はパックライスのような容器に入っており、蓋を開けると小分けされたシャリ玉が並んでいます。

解凍や加熱の手間がなく、開封してすぐに使える手軽さが魅力。飲食店の現場では、仕込み時間の短縮や人手不足の解消につながると期待され、寿司や和食業界のオペレーション効率を大きく向上させる可能性を秘めています。

次回のシーフードショーは2025年8月20日から!

シーフードショー大阪2025では、養殖技術の進化、未利用魚の活用、冷凍技術の発展といった、今後の水産業を支えるであろう様々な技術が発表されていました。

これらの技術は、持続可能な水産業の発展に貢献し、食の未来を大きく変える可能性を秘めています。

「魚」と「テクノロジー」が集結するジャパン・インターナショナル・シーフードショー。

次回は2025年8月20日〜22日、東京ビッグサイトで開催されます!

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魚ビジネスの未来を感じられる展示会に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

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この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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