1㎏あたり数十万もする超高級魚といえば?実はこの高級魚、ノドグロでも、フグでも、クエでもありません。驚くことに、大きさ6~7㎝ほどの小さな魚なのです。今回は、この小魚の正体と高値の秘密に迫ります。
寿司ネタでもおなじみの「コハダ」。コハダは、出世魚と言われ、成長していくにつれて、【シンコ(6~7cm)→コハダ(12㎝)→ナカズミ(15~16㎝)→コノシロ(17㎝)】と、呼び名が変わります。
実は、超ド級の高級魚の正体は、この「シンコ」と呼ばれる小さな魚です。シンコは非常に高く、1㎏あたり4~11万円というのも、珍しくないようです。時には1㎏16万円まで高騰することも…。
なぜ、こんなにも高額なのでしょうか?理由は、「希少性」と「寿司職人のプライド」に隠されていました。
目次
高額の理由(1)希少性
シンコは、6~7月に旬を迎えます。というより、この時期しか食べることができない代物です。その為、シンコの希少性は極めて高く、高値が付けられているというわけです。
高額の理由(2)寿司職人のプライド
高値のもう1つの理由として、シンコは下処理が非常に難しく、江戸前の寿司職人たちが、腕試しをしたことが理由と言われています。その名残が今も高騰という形で残っているようです。
それにしても、こんな小さな魚に、数十万円の高値がつくなんて、驚きです。是非一度、高級な寿司屋で味わってみたいものです。
※参考ページ
サカマ図鑑:https://sakama.tokyo/blog/archives/509
筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴21年。現在、東京海洋大学の大学院生。