世界三大スープの共通点は◯◯を使っている!トムヤムクン、フカヒレスープ、ブイヤベースの美味しさの秘密

スープは、世界中の料理で愛されている料理のひとつです。その中でも「世界三大スープ」としてよく取り上げられるのが、タイの「トムヤムクン」、中国の「フカヒレスープ」、フランスの「ブイヤベース」の3つです。

これらの共通点が何かお気づきでしょうか。そう、これらはすべて魚介を使ったスープなんです!

目次

1. 辛くて酸っぱい、エビの風味が豊かな「トムヤムクン」

トムヤムクンイメージ

タイを代表するスープ「トムヤムクン」は、酸味と辛味のバランスが良く、深い風味が特徴です。

主にエビを使用することが多いですが、魚介類や白身魚を加えたバリエーションもあります。エビの頭や殻から得られる繊細な旨味が、スパイシーで酸味のあるスープにコクを加え、料理全体のバランスを整える役割を果たしています。タイでは、エビの旨味を引き出すために頭や殻を軽く煮出す調理法が一般的です。

2. 中華料理の伝統と技術が凝縮した「フカヒレスープ」

フカヒレスープイメージ

中国料理を代表する高級スープである「フカヒレスープ」。

このスープの主役であるフカヒレは、サメのひれを乾燥・加工したもので、独特の食感が特徴です。

フカヒレスープは、その滑らかなとろみと贅沢な香りで、古くは中国の宮廷料理や祝宴で振る舞われてきました。

1匹のサメから摂れる量も少なく、加工するのにとても手間がかかる贅沢品なのです。

3. 地中海の恵みを詰め込んだ「ブイヤベース」

ブイヤベースイメージ

フランス南部プロヴァンス地方を代表する「ブイヤベース」は、地中海の恵みを感じさせる魚介のスープです。

高級料理として振舞われてきたフカヒレスープとは違い、漁師メシが発祥とされています。

新鮮な白身魚やカサゴ、貝類、ラングスティーヌなど、多様な魚介が使い、ハーブやニンニクが加わることで出汁の旨みが引き立っています。魚介の旨みがギュッと詰まった香り豊かなスープです。

今ではフランス料理の中でも特に贅沢な一品として親しまれています。

魚が出す旨味の秘密

これらの世界三大スープに共通する「魚介の出汁」。

魚介には豊富なイノシン酸などの旨味成分やミネラルを含んでおり、これらをを煮込むことでスープに深いコクと旨味が加わります。また、ミネラルはスープに風味を与え、全体の味わいをより一層引き立てるのです。

魚の出汁は他の肉類の出汁よりも軽やかで、どんな料理にも合わせやすいという特徴があります。これが、魚を使ったスープが世界中で親しまれる理由の一つなのでしょう。

魚介のスープを楽しもう

世界三大スープと呼ばれる、タイの「トムヤムクン」、中国の「フカヒレスープ」、フランスの「ブイヤベース」は、どれも魚介を使ったスープでした。

魚介の出汁が作り出す深いコクと風味は、世界中の料理において欠かせない要素となっています。

今度スープを作る際は、ぜひ魚介の出汁を取り入れて、その豊かな味わいを楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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