緊急事態宣言が解除され、徐々に居酒屋で飲む機会が増えてきている方もいらっしゃるのではないでしょうか。まだまだ大人数でとはいきませんが、少人数の酒席で重宝するのが小鉢。例えば、「たこわさび(以下、たこわさ)」は、人気おつまみの1つです。
このたこわさについて調べてみると、特に女性や海外からも人気だというのだからなかなかです。タコの程よい歯ごたえと、ピリッとしたワサビの爽やかさは、お酒のおつまみにぴったり。特に、日本酒との相性は抜群です。
ところで、このたこわさの起源が衝撃的でした。
たこわさの起源は罰ゲームだった!?
たこわさの起源は、意外と新しく平成になってからで、考え出したのは、三重県のあづまフーズといわれています。あづまフーズのホームページには、たこわさについて次の記述があります。
「塩辛」と「わさび」
組み合わせたら、斬新な美味しさが…
たこわさびは、固定概念に捉われない、「自由な発想」から生まれた商品です。
開発当初は、見た目が悪く商品として世に出すことをためらいました。
https://www.azumafoods.co.jp/products/takowasabi/
確かに、たこの塩辛とわさびを組み合わせるというのは、当時としては斬新な発想のように思います。
そして、さらにWikipediaを見てみると衝撃的な記載がありました。
1991年(平成3年)に業務用食品会社であるあづまフーズの日本工場(三重県)で、失敗をした社員への罰ゲームとして作られたワサビ入りタコ料理が意外に美味であったことから、同社の新商品として開発開始。翌1992年(平成4年)の新商品展示会で外食チェーンストアのモンテローザの大神輝博社長の目にとまり、1993年(平成5年)にモンテローザ運営の居酒屋である白木屋で正式メニューとして登場。さらに1990年代の日本国内の居酒屋ブームに乗り、日本全国の居酒屋に広まることとなった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/たこわさび
なんと、たこわさびは罰ゲームから生まれたものだったらしいのです。
ちなみに、出典情報を見るとテレビ番組などとなっており、ほかにこのことが載っているのはwebメディア等での紹介に留められていました。
確かに、一見、罰ゲームに使われてもおかしくなさそう。それが、案外おいしく、さらにワールドワイドに広がるメニューにまで進化を遂げた運命は、とてもドラマチックです。真相は定かではありませんが、斬新な発想からここまで広まったことは事実で、調べてみてたこわさがますます好きになりました。
みなさまも次に居酒屋でたこわさを食べるときは、このドラマを噛み締めながら食べるとさらに美味しく食べられるかもしれません。
※参考ページ
あづまフーズ 元祖たこわさび
【筆者プロフィール】
さかなのNEWS編集部
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