海面から勢いよく飛び出し、羽のような胸びれを広げて飛行するトビウオ。飛行する理由は、敵から逃げたり、船に驚いたり、寄生虫のかゆみをとったりなど様々です。その飛行距離は最大400~500mになるとも言われています。
そんなトビウオに関する世界記録が約100年ぶりに更新されました。
NHKの自然番組「ダーウィンが来た!」の取材班が、トビウオの飛行映像を撮影。その映像は、2022年5月12日に放送され、「最も長く飛行したトビウオ」としてギネス世界記録に認定されたのです。
撮影されたのは、2008年の鹿児島県屋久島に向かうフェリーの上。これまでトビウオの飛行記録は、1920年代にアメリカの研究者が撮影した42秒でした。新たにギネス世界記録に認定された映像は45秒で、過去の記録を3秒更新しました。
トビウオの飛行映像をみると、左右に向きを変えながら水面ギリギリを飛行しています。時々、尾びれで水面をたたいて、勢いを保っていますね。
その様子は、魚というよりまるで鳥。トビウオの飛行能力には驚きですが、その映像を収めたカメラマンの方もすごいですよね。
東京・渋谷NHK放送センターでは、認定書の贈呈式が取り行われたようですが、ネット上では「認定証はトビウオに送られるべき?」との声も上がっています。
※参考ページ
iZa:https://www.iza.ne.jp/article/20220513-SYZXQFK4LBARVKM6A7AHQJC7TY/
【筆者プロフィール】
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴22年。東京海洋大学大学院を卒業。
釣りアンバサダーとして釣りや魚、水産業の魅力を伝える活動をしている。