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幼魚ならではの面白さを楽しめる!世界初となる幼魚専門の水族館が、静岡県清水町にオープン!

世界初となる幼魚(稚魚)専門の水族館「幼魚水族館」が2022年7月7日、静岡県清水町にある大型商業施設サントムーン柿田川にオープンしました。

幼魚水族館の館長を務めるのは、岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さんです。今回は、これまでの水族館とは一味違う、幼魚水族館について紹介します。

幼魚水族館ポスター
目次

幼魚ならではの「生きざま」に釘付け

幼魚水族館には、体長約10㎝以下の愛くるしい幼魚たちが、常時100種類ほど展示されています。世界には様々な水族館がありますが、幼魚に特化した水族館はこれまでに例を見ません。その理由は幼魚の“サイズ”が関係しています。

幼魚は小さいため観察がしにくく、インパクトに欠けるなどの理由から、展示する水族館は少なかったようです。しかし、幼魚は小さいからこそ、過酷な自然界を生き抜く巧みな“術”を身に着けているのです。

海藻やゴミに擬態したり、成長に応じて模様を変えたり、その逞しい“生きざま”に、大人も子供も釘付けになること間違いありません!

館長の頭の中を具現化した、ユニークな展示が多数

幼魚水族館の香里武館長は、これまで500種類に及ぶ幼魚を採集してきた幼魚の達人!自分の水族館を作ることが長年の夢だったといいます。香

里武館長の師匠である㈲ブルーコーナーの石垣幸二社長が言った「香里武の頭の中を具現化する」という言葉から始まった水族館だそうです。思いがこもった水族館には、様々な工夫が施されたユニークな展示が盛沢山!

「漁港コーナー」や「深海魚の幼魚コーナー」、「幼魚と成魚の比較コーナー」など、様々なコーナーがあり、大人から子どもまで楽しむことができます。中でも漁港コーナーでは、香里武館長が駿河湾の漁港で自ら採集してきた四季折々の幼魚を展示。水槽の中にあえてプラスチックや漁具などの海洋ゴミを入れて、幼魚が普段から海洋ゴミを利用して生きる逞しい姿を見せるとともに、海洋環境について考えてほしいというメッセージも込められています。

幼魚水族館の漁港コーナー

幼魚と成魚も比較できて、驚きと発見の連続

深海魚コーナーでは、他では見られない深海魚の幼魚が展示されています。深海魚の幼魚も深い海にいるの?と思う人も多いかもしれませんが、実は漁港の海面を漂っているんだとか…。

さらに、幼魚と成魚の比較コーナーでは、成長するにつれて変化する模様や形を比較することができます。「え?!これって同じ魚?!」と、驚きと発見が楽しめるコーナーになっています。

皆さんも幼魚の魅力を存分に堪能できる幼魚水族館に行ってみてはいかがでしょうか?

鈴木香里武館長(左)、石垣社長(幼魚水族館・広報担当)(右)

※参考ページ
幼魚水族館:https://yo-sui.com/

筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴20年以上。東京海洋大学大学院を卒業。釣りアンバサダーとして釣りや魚、水産業の魅力を伝える活動をしている。

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この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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